ニットの縮みを元に戻す方法なんて根本的には無い

クリーニング業の方がメディア、ネット等で話題にするこのニットの縮みを元に戻す方法。

ウールの構造を分かってんか、と思う。ウールのスケールが絡み合ってるのをシリコンで滑らかにしてほぐすの?ありえん。

キチンと勉強した者にとってそんな方法は無いと分かっている。でも、それを何故クリーニング屋が、メディア的に受けるのか、アクセス数が伸びるのか理由は知らないけど、消費者へ情報を発信するのかが私には理解できない。

いろいろ書いた上で、最後や注釈に「もちろん、素材や状況によって元に戻せないものもある」、とか書く。

一度読んだり見た消費者は、そんな注釈や細かな講釈より、「縮んだとしても元に戻せる方法があるんだぁー」、という事だけが脳裏の何処かに残る。

だから、家で洗ってみちゃおかな、となって服をダメにする。サイズが戻る可能性のあるものはあっても風合いはもうパアになってる場合が多い。

消費者が悪いのか?いや、そもそもそんな情報を流す者が悪いと思う。

と思ってネットを見てみるともう山ほど記事があるではないの。こりゃ神聖こまったちゃんだ。

ウールを傷めずに洗えるクリーニング店のドライクリーニングの良さを発信しないと、クリーニング屋に未来はないようにおもうのだが。

皆様はどのように思われますか?

   
    
 

TOSHIYUKI YONEI

TOSHIYUKI YONEI

株式会社キレイニCEO&職人。1976年生 姫路出身。 【クリーニング師・繊維製品品質管理士・クリーニングアドバイザー・不入流染み抜き師範】の資格を持つ。主に衣類のクリーニング、染み抜き、レザークリーニング担当。キレイを追い求める2児の父親。

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