リアルファーとフェイクファー問題

どうも。何がサステイナブルなのか考えさせられるニュースを見たキレイニ代表のヨネイです。

モンクレールに引き続き、ドルガバも毛皮の生産・使用を中止するようですね。

イタリア政府は、国内での毛皮生産を禁止し、同国に残る10のミンクの毛皮農場を半年以内に閉鎖させる。ヨーロッパでは、オーストリアやベルギー、クロアチア、チェコ、オランダ、ノルウェーなどに続いて毛皮を禁止した16番目の国となる。アメリカでは、ロサンゼルスやサンフランシスコでも毛皮撤廃の動きが進んでいる。

WWD記事より

いわゆる有名ファッションブランドが次々とリアルファーの使用を中止している

ファー(毛皮)を使用するために、大量の野生生物が飼育され殺される。動物愛護の観点からこの流れになっているのでしょうけどね。ただ、国際毛皮連盟のマーク・オーテンさんが言うように、それであれば私たちが私欲のために食べている牛や魚や豚などの動物も殺されるべきではない、ということになると思うんですよね。

ではリアルファーを禁止したブランドの服は、ファーを使用したデザインの服には一体何を使用するのでしょうか?

やはりリアルファーが使えないのでフェイクファーを使うと思います。フェイクファーは主に「アクリル・ポリエステル」などの化学繊維です。

リアルファーと違ってフェイクファーは寿命も短く、また生分解性がありません。

つまり抜けた繊維はプラスチック・マイクロファイバーで海洋汚染の原因の一部となる。つまり海の生態系への影響が出てくるということ。毛皮の動物を守るために、海の生き物を犠牲にするってこと?なのかな。

良く分からない流れですね~。

確かに必要以上にファーを作り動物を必要以上に多く殺すのは良くないかと思います。私たちは動物たちや生き物の恩恵を受けて生きているんだということは忘れてはいけません。それなら、生分解性のあるファーにしては?という手もあります。例えば、トウモロコシ原料のポリ乳酸繊維とかあるけど、結果メンテナンスしずらいので長持ちはしないと思う(;’∀’)。結局余計な生産が行われるだけかとも思うよな~。

やっぱり長く使える本革やリアルファーが太古より愛されてきたのは、機能性や実用性の上で意味があるんだと思うのですが…。

いっそのこと、ファーを使ったデザインをブランドがすべて廃止してしまってはどうでしょう?(笑)

と思っちゃいますわ。

とにかく極端に流れる今の社会。

SDGS・サステイナブル・エシカル

横文字だけみればかっこよいけど、何が良いのかちょっと複雑な心境の私でした。

“人工ファーはたいてい化学繊維で、生産時や洗浄時にマイクロファイバーを排出する”

TOSHIYUKI YONEI

TOSHIYUKI YONEI

株式会社キレイニCEO&職人。1976年生 姫路出身。 【クリーニング師・繊維製品品質管理士・クリーニングアドバイザー・不入流染み抜き師範】の資格を持つ。主に衣類のクリーニング、染み抜き、レザークリーニング担当。キレイを追い求める2児の父親。

こちらもチェック

コメント

この記事へのコメントはありません。

 

 

 

キレイニ飾磨店(ヨネイクリーニング)

最新POST

  1. 年末年始休業のお知らせ

  2. 【定休日変更のお知らせ】ヨネイクリーニング

  3. キレイニ(遅いけど)11期目のご挨拶と感謝

  4. 【HERMES】エルメスのスニーカークリーニングと全体についたシミを取ってみた

  5. 【BACKPACK】バッグのシミ抜きと留め具修理をしてみた

TOP