どうも。兵庫県姫路市のアフターケアカンパニー「キレイニ」代表のヨネイです。
先日バーバリーのトレンチコートのクリーニングと染み抜きをご依頼頂きました。こちらがそのお洋服。

昔のバーバーリーだな、ということはこのロゴで分かります。
でもその新しいモノか古いモノのか、その違いや詳細まで分からないですよね~。
こちらのバーバーリーのロゴアルファベットは「BURBERRYS’」になっています。そもそもバーバリーとバーバリーズはどう違うのでしょうか?ちょっと気になりますよね。なので今回はこちらのブログでそちらを解説したいと思います。
BURBERRY(バーバリー)の歴史
バーバリー 日本語公式ウェブサイトhttps://jp.burberry.com/
BURBERRY(バーバリー)はイギリス(英国)のブランド。1856年にトーマス・エジソン…ではなく、トーマス・バーバリーがロンドンのベイジングストークで洋服店を開業しスタート。今や世界的な有名ブランドの一つです。

彼は「服とは天候から身を守るものだ」という服本来の役割の部分を重視し、着心地や機能性を追求していたようです。そして1879年に耐久性、防水性に優れた革新的な新素材「ギャバジン」という素材を発明。なんてすごいやつだ!このギャバジンという素材を使い軍人などの身を守るための高機能な服を作っていたようです。
バーバリートレンチコートの起源
バーバリーの代名詞と言える「トレンチコート」。

上で書いたようにバーバリーは軍人の服を作っていたため有名なトレンチコートも軍服が起源で、第一次世界大戦時には軍隊の将校が着用し、50万着のトレンチコートを生産していたとか(すご!)。
トレンチコートの語源は「塹壕(トレンチ)」から名付けられたようです。
「1917」という映画はご存じですか?
サムメンデス監督作品の全編ワンカット撮影のとても面白い映画。1917年は第1次世界大戦のヨーロッパ戦線を描いたとてもリアルな映画なんですが、こちらに登場する大尉がトレンチコートを着ていました。

戦争後にその素材の良さや機能性の良さなどを用いて改良し一般大衆の服へと広がっていたという訳です。トレンチコートのトレンチはこの戦争で銃撃から身を守るために、陣地の周りに掘る溝の「塹壕(ざんごう)=トレンチ(trench)」から名付けられたと言われています。

バーバリーのブランドライン
では現在、世の中に流通するバーバリーのブランドラインは以下の通り。
バーバリー・ロンドン(BURBERRY LONDON)

バーバリーロンドン(BURBERRY LONDON)は
【英国「バーバリー社」の展開アイテム】と【日本「三陽商会」の展開アイテム】の2種類があって少し製品の規格が違いました。
三陽商会の方が日本人の体形向けの規格やったって訳です。見分け方としましては、英国バーバリー社のモノは茶色系タグ、三陽商会のモノは紺色タグが使用されていたんですね。


※現在は「バーバリー」レーベルに統合されています
バーバリープローサム(Burberry Prorsum)

コレクションなどで発表されるラインはこちらになっていて非常に高級品ということになります。
※現在は「バーバリー」レーベルに統合されています
バーバーリーブラックレーベル・ブルーレーベル・ゴルフ
こちらは三陽商会がイギリスのバーバリー社とライセンス契約を結び独自にて企画製造していたライセンスブランドになります。なので日本だけの販売ラインってことになりますね。
2015年に三陽商会はバーバリーとのライセンスを失ったことで、「バーバリー・ブルーレーベル」「バーバリー・ブラックレーベル」は、バーバリーの文字を失い「ブリーレーベル」「ブラックレーベル」という名前に変わっています。

「バーバリー(BURBERRY)とバーバリーズ(burberrys)の違い」
では本題。
バーバーリーとバーバリーズの違いって何でしょう?
「burberrysって最後にsが付いているからこちらは偽物!?」と考える方も少なくないかと思われますが、どちらもモノホン(本物)です。
■バーバリーズ(burberrys)は1999年まで使用されていたロゴ
■バーバリー(BURBERRY)は2000年以降のロゴ
という訳なんです。

~1999

2000~
そして現在のバーバリー(BURBERRY)は?
2015年には三陽商会のライセンスが切れ、本家バーバリーは、2016年に「プローサム」「ロンドン」「ブリット」の3つのコレクションを「バーバリー(BURBERRY)レーベル」に統合しました。
また、2018年に10年以上GIVENCHY(ジバンシィ)のクリエイティブ・ディレクターを務めてきたリカルド・ティッシが移籍就任。バーバリーは劇的な変化を遂げました。

ジバンシーの流れ同様、モード・ラグジュアリーファッションの中にストリートの要素を大きく取り入れ、「ラグジュアリーストリート」というスタイルを創り上げたのです。

多くのセレブ達や芸能人が愛用していることもあり若者を中心に人気が急上昇している今のバーバリー。弊社にも多くのご依頼を頂いております。
「2018年以降」は新たなブランドロゴ(タグも変更)
リカルド・ティッシ就任の2018年には20年ぶりの自社ロゴ変更も行われました。

また、その新ロゴと共に、「初めてのモノグラム」も誕生。

「TB」という文字のモノグラム。
そのTBとは何でしょう?
もちろん

トムブラウンではなく、、、、汗
最初に登場したバーバリー創設者の「トーマス・バーバリー」の名前なんですね。

今のコレクションの多くにこのTBの文字が使われていて創設者へのリスペクトがより深くなりますね。


とまぁ、バーバリーとバーバリーズの違いを書こうとしたのにバーバリーの歴史解説みたいな内容になってしまいましたねw。
タグのまとめ
【バーバリージャパン】
(~1999)burberrys
(2000~)BURBERRY○○○
(~2015)LONDON/Prorsum/ BRIT
(2018~)ロゴ変更 BURBERRY
【三陽商会】
(~2012)BURBERRY BLUE LABEL
(~2015)BURBERRY BLACK LABEL
(2015~)BLUE LABEL CRESTBRIDGE
(2015~) BLACK LABEL CRESTBRIDGE
以上解説でした。
私的にとても勉強になる内容でした。トレンチコートの部位の意味なども調べると分かったので、こちらも衣類のアフターケアメンテナンス業として役立てていきいたいと思います。
トレンチコートのクリーニングや修理、お直し等も弊社ではやっておりますので、お探しの方はどうぞお気軽に兵庫県姫路市のキレイニ各店舗へお問い合わせくださいね♪
長文お付き合い下さりありがとうございました。次は短めのブログにするとします(疲れたw)。
コメント